当会について


ある日、当会の代表は疑問に思いました。

 

理学療法士、作業療法士のセミナーは全国で毎年2000件以上も開催されています。 どのセミナーにも沢山の若い受講生が、とても低い月給料にもかかわらずそれなりのお金(1回1~3万円)を払って何度も受講しています。

 

 なぜ、このような事になっているのでしょうか?

 

 

①学校で技術を指導していない

 

理学療法士養成校が介護領域へのカリキュラムシフトが進んだことからか、本来医療技術者には必須の触診』などの実技を学校でほとんど学ぶことが出来なかった方が多いようです。

 

 

 ②病院に指導者がいない、教えない、教えれない

 

昨今の収入面の低下から経験年数の多い人間は訪問リハビリ等に流れることが多く病院や診療所で新卒を教育できるだけの技量を有している理学療法士が徐々にいなくなっているようです。また病院内の派閥争い、いじめ、ライバル意識、後輩教育をしても残業代が出ない、色々な理由で後輩の教育を行わない病院もあるようです。

  

③実は基礎の基礎を教えるセミナーが無い:

 

当会の講師陣も今まで沢山のセミナーにいきました。その結果、一番感じることは『基礎の基礎』をしっかり教えるセミナーが無いということです。 『明日から出来る何々』みたいな内容は、基礎がなければ他のケースが来た時に役に立ちません。『何々の何々疾患に対する考え』のようなセミナーに行ったときに基礎が身に付いていないと講義に置いて行かれます。

 

 

その結果、当会が考えた事

 

 新卒に必要なのはアレコレ考える前に人体の概要を掴める触診技術ではないかと思うのです。

触診が出来なければ評価の前提を立てることはできません。

 

臨床推論を行っても自分の治療技術が劣っていて効果が出ないのか前提としての評価が間違っているのか

わからなくなってしまいます。

 

そして何度もセミナーに行くことになってしまうでしょう。

 

 

 

セラピストとしての『根』となるもの、基礎とは何なのでしょうか?

 

当会は『触診』であると考えます。

 

 

療法士の基礎っぽく感じるものは沢山ありますが、これらは枝葉です。

 

いずれも『触る』ことができていなければ決して正確にできるようになる事はないでしょう。

 

大きな樹となるために、まずは『根』となる大きな基礎を当会で一緒に張っていきませんか?